近い未来・・・
人は箱から産まれ、知識を得、任務を果たし、箱で死んでいく。必要とされたものしか残らず、争いもなく、対話もない。生を享ける喜びも、死んでいく悲しみもない。
ナビゲーターは、３人の子どもたちを過去への旅に連れて行く。さまざまな時代と場所を見聞きしつつ、ひとつの場所にたどり着く。
60年代アメリカ。一軒のレストラン。貧富の差が激しく、治安が悪く、犯罪が横行している土地で、
人は貧しいながらも、明るく懸命に生きていた。ひとつのオムレツを通して、子どもたちに変化が現れる。
その変化が何なのかわからない子どもたちは、キッチンに立ちオムレツを作ろうとするが、何度作っても、初めて口にしたオムレツの感動を表現できない。
そんな中、人とふれあい、感じたものを確信していく。